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オタク・イズ・デッド?

  • 2008-06-25 (水) 3:08

ハイ、正直全然ペースが掴めてませんです。日記風を捨てたらこんなにも書きにくくなるとは・・。
3時4時まで起きて行き詰まった挙げ句、気が付けばスパイダーソリティアしてるとか、釘宮病について調べてるとか、もう意味わかんないですよ。
仕方ないので、強行突破します。考える前にキーボードぶっ叩きます。
お題は最近読んだ本達。もうこれでいい。エヴァンゲリオン発進! ←三石ヴォイス

『オタクはすでに死んでいる』岡田斗司夫(新潮新書)

オタキングこと岡田斗司夫の最新オタク論。ガイナックスの設立者でもあるんですね。あと事務所にある『「世界征服」は可能か?』もこの人が書いてました。アレはなかなか面白かったデス。

まず、岡田氏の定義する「オタク」とは、世間から後ろ指さされるような変人だけど、自分の好きなことには誰にも負けないくらいの情熱を傾け、時に布教し、また、時に他のオタクと議論を交わすため周辺分野も含め貪欲かつストイックに学び続けるような、イマドキあまりいなくなったような人種を指しているということ。
そして、そういうオタキングがいうところの「正しいオタク」が死んだ。それは、正しいオタクが正しくあるための環境(氏は「高度消費社会」と「勤勉な国民性」を成立条件として挙げています)がすっかり変質してしまったことに原因があると。
ちょーざっくりまとめちゃうと、昭和的価値観の崩壊とか拡散し細分化しすぎた傾向・嗜好とか、最近のイマドキ論でよく出てくるようなそういう大きなダイナミズムにのまれて、オタクはオタクであり続けることが困難になったと。
しかし、そこに鎮魂歌(レクイエム)の悲壮さはなく、むしろ、変容し続けるセカイに対して決して屈することなく高貴なるオタク(という肩書きは既に陳腐化し、本質を顕す違うコトバが何か必要かもしれないが)で居続けよ、というエールという側面の方が強いかもしれない。

まあぶっちゃけ、いま何が壊れつつあり何が始まろうとしてるかってのは『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか』城繁幸とか、『ウェブ時代をゆく』梅田望夫とかの方が全然キレイにまとまってるんだけど。
そういうマクロな話題を、オタクと絡めて語ってゆくというのがこの本の真骨頂なのかもしれないケド。

以下、面白かったところをメモっとく。

【オタクの世代分類】
「第一世代」は、ジャンルごと切り開いた長老・原人クラス。変なコトやってる人たちに後から「オタク」というカテゴライズが付いてきた感じ。四十歳以降。
「第二世代」は、二十代後半から三十代半ば過ぎくらいまでの主力世代。宅八郎、宮崎勤、ガンダム、エヴァンゲリオン、オウムと、キーワードを並べるだけでも成熟・発展と弾圧が同時に来てるのがよくわかる。「オタク論が大好き」「いつの間にか背負わされた十字架」というのも納得。
「第三世代」は、二十代前半までのオタキングが違和感を感じ始めた若者だち。生まれた頃から既に大量の作品とメディアがあるため、それらを差別なく享受する。作品が生み出された歴史的背景とか、本家と同人とか、メディアの差(漫画とアニメとゲームとか)、上の世代がイチイチ拘りそうなところを「自分:作品」の二項対立で華麗にスルーしてしまうのだとか。たしかにニコ動とかのムーブメントをみてるとそんな気もする。

【腐女子論というか女オタク論】
女性のオタクの中から(例えば岡田斗司夫のように)『一般に向けて腐女子や、やおいを解説できるオタク』が出てこない現状について、出している解が秀逸だった。

「なぜそうなるかといえば、女性にとっては、差異、それも微妙な差がすべてなのです。だから包括論、いわゆる全体的に見てというのが、なかなか受けつけられない。つまり、仮に誰か、女性論者が「私たち女オタクってこうでしょ」と言うと、違う部分ばかり目についてしまう。」(同 105ページ)

同じカップリングでも、バッテンの後ろか前かで大論争が勃発し、あげく親のカタキのように憎しみ合う(らしい)腐女子カルチャーもまさに差異のセカイだし、そもそもの「やおい」の語源の「ヤマなし、オチちなし、イミなし」からして、重たい本体はどっかにおいといて、そこから生まれる微かなナニカを愛でましょうという宣言にも感じられる。
あと、(イチオウ)夫として、父として、家庭で女性に日常的に接して、そしてときに肩身の狭い思いをして(笑)いる身としては、この差異論は目から鱗というか、ストンと何かが下りてくるような感覚すらあった。
いやあ、深いっすよ。人生。←無理矢理なまとめ

さて、今回の元々のタイトルは「オタク、仕事、コミュニケーション、マクロス」として全部で4冊の本を紹介する予定だったのだが、さすがにこれからあと3冊分も書いたら寝れないどころか出勤時間過ぎても終わる気がしないので、いったん終わりとする。

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